本とはまったく困ったものだ。前に読んだときには、最初の数ページで閉じたのに、いまはその本を読んでいる。かとおもえば、前に読んだ本を読み返したら、そのときとはまったく違う見方をしている。この感覚を知っているから、本を読むのを中断することはあっても、またいつか読みはじめてしまう。どうやら、本を読むタイミングや、ひとと本との出会いは、コントロールできないらしい。それも、やめられない要因だ。
それに最近は幸せだ。読みたい本は、アマゾンという本屋さんにほとんど揃っていて、会員の僕は、翌日にはだいたいページを開くことができる。最近わかったのだけど、あらゆる投資の中でもっとも利回りがいいのが、自己投資のようで、算出方法はわからないけど、利回り40パーセントなんて言われている。
いろいろ追い風のような要因のせいか、はたまた言い訳か、最近また本を読みはじめた。本は複利のようで、読めば読むほど読んだ本たちが繋がっていることに気づく。やめられない。世界を違う目で見ることができる。
あるひとが、桜を見ているとき、僕は、違うものを見ているかもしれない。
この投資の成果はこの先数年後、振り返ってみなければわからない。20代の多感の時期には、なにより経験を優先したい。この先の未来を冷静に見据えて。