What I see

なにを見て、どう思っているのか。

TOSHIKI KIDA

TOSHIKI KIDA
木田 俊樹

Let's meet somewhere in the world
kida-journal.hatenablog.com/


日記を読むのが好きだ

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横尾忠則の「千夜一夜日記」を読んで、日記をはじめようとおもった。おもえば、ひとの日記を読むのが好きだ。日記にはいろいろあるが、僕が好きなのは淡々と事実のできごとを記録した日記だ。ほぼ毎日更新されて、その日に起こったこと、読んだ本、聴いた音楽、出会った人の記録。退屈な日々が続いたり、浮き沈みが激しかったり。ある一日をピックアップして見てみると分からなかったことが、一日一日を積み重ねていくことで見えてくるときがある。今年に入って読んだ本は勝手に読んだそんな日記だった。

 

坂口恭平「坂口恭平のぼうけん」

坂口恭平氏の日記。彼がフランスに行く直前からはじまる。その準備のために、本を出版したり、フランスでの出会いや、日々読んでいる本や聴いている音楽のことが記録されている。で、毎日が積み重なっていくと、坂口恭平のまわりでは、他人の僕から見れば、奇跡が起こっているようにみえる。おもうに、強い思いは、そのひとがやりたいことやその環境を偶然に用意してくれている。日記を読むとそのことが見えてくる。

横尾忠則「千夜一夜日記」

アーティスト横尾忠則が45年間綴っている日記の一部、2013年から2016年の3年間の記録。書店で目に入り、手に取って冒頭を読んで、僕も日記をはじめようとおもった。いやそれだけじゃなしに、その前に、上記の本を読んだこともあって、僕の中では日記熱が高まっていた。言い換えるなら、この本を読んで沸点に達した。

ソロー「森の生活」

今年に入って、いろんなひとの日記を読みたいとおもったのは、ソローの日記を読みはじめせい。「森の生活」には、ソローがアメリカのウォールデン池のほとりで生活した約2年間の記録が書かれる。「森の生活」を読んだのははじめてではなくて、ずっと前に読んだけれど、そのときはちんぷんかんぷんだった。今回読んで、生活するということについて、自分の頭で深く考えなければいけないとおもった。森の生活でソローが考え抜いたことを、僕なりに現代的に考え直している。それが一番欠けてはいけないことだから。

 

小山田咲子「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」

僕はこの日記が好きだ。詳しいことは以前の記事に譲るとして、他人の日記を読むのが好きなのは、嘘やろとおもうようなことが、その人の前で事実として起こるからなのだとおもう。(順番が逆か、その人の前で起こったことが記録されて、それを読んで嘘やろとおもうから)。その事実もそのひとが記録していなければ、僕は知ることもなかったのだろう。「えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる」はそんな本。嘘のような事実が記録されている。著者の文章を僕は好きだ。

 

日記はじまる

僕が日記をはじめようとおもったのは、上にある本を読んだからです。これらの本は、ブログに書かれた文章を書籍化したもので、その日にあった事実の記録がほぼ毎日更新され、ずっと続けられています。一日だけを見ればただの記録なのかもしれないけど、後で振り返ったときに見れば、ひとつの物語になっているんだから、おもしろい。事実は小説よりも奇なりってところが好きなんだろう。誰かの日記を、勝手に読んで、勝手にほくそ笑んで、勝手に閉じる。また明日も2、3行読む。剥き出しの言葉を。日記をはじめようとおもう。(リンク貼っておきます)。