What I see

なにを見て、どう思っているのか。

TOSHIKI KIDA

TOSHIKI KIDA
木田 俊樹

Let's meet somewhere in the world
kida-journal.hatenablog.com/


「人が本を入り口にして思考の渦を体感できれば幸いである」これはまさにそんな本。

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坂口恭平氏の2004年の私的日記。文中には、「人が本を入り口にして思考の渦を体感できれば幸いである」とある。これはまさにそんな本だ。当時の彼の温かいままの思考がそのまま真空パックされている。これは彼の思考の記録なわけだが、これを読んだときに僕が考えたことは僕のもので誰のものでもないのだ。別のメディアで彼は「ただ本を読むのはいいけど、お前なりに書き直せと」と言っている。この本をスタートにして思考をぐるぐるさせるのは、なんだか気持ちがいい。

 

このときの彼の文章がこうして、(書店でなんか引っかかってちらっと冒頭だけ読んで購入した)僕の手元に届き、僕が読んでそれをこうして私的なメモのようなブログで書くことで、また誰かの手に届いて、そのひとがまたそれを・・・。ぐるぐるまわる。地球がまわる。知らないところでぐるぐるまわる。

 

自分で生み出すことが大切だ

僕もこのことばかり考えている、これはものすごく大事だ。「だから表現として、社会に出すことの重要性を感じる。やっぱり考えていることがあるのなら、表面上に浮き出していかなければいけない。思っているだけではだめだ。いまさらながらそんな単純なことを思い返す。やらなければいけないし、それを伝えなければいけない、変化をもたらしたいのなら。」

 

心をもって

この当時彼は南方熊楠がお気に入りのようだ。僕も最近読んでいて、熊楠についてこうある。「自分で考えているだけでは何も変わらないが、その「心」をもって、人と会ったり、場面に遭遇したときに「事」、偶然が起こる。」なんてあって、そうだよ、これだよ、これっ。物理の量子力学であるやつだ。思いの強さという力の存在を明治の熊楠は分かっていた。それを彼も読み取っているところが僕のお気に入りです。

 

そう考えると、何より大事なのは、考え方や信念のようなものだ。あなたがその行動をする本質は何ですか?なぜそれを買うのですか?なぜそれを食べるのですか?「自分の頭で考えていますか」なんて問われている気がする。それが見つかっているのなら行動しましょう。強い信念があれば、行動したら、世界が付いてくるよと。まとまった文章もよく読むけど、実のところ、文章を書いているときの感覚をむき出しにしたこういう文章が好きだ。

 

心をもって、自分の見たものを写真に、思ったことを文章にして、記録して、何はともあれ、公開することって大切だな。出会ったことのない人は本当にこんな奴いるのかと思うかもしれないけれど、僕はこうして現実にいて、ソファに座ってこれを書いているわけだ。

 

坂口恭平「坂口恭平のぼうけん」