What I see

なにを見て、どう思っているのか。

TOSHIKI KIDA

TOSHIKI KIDA
木田 俊樹

Let's meet somewhere in the world
kida-journal.hatenablog.com/


オッと思って目にとまる写真の秘密

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比較的簡単に、いい写真を撮るコツが、少し前のニューヨークタイムス紙(How to use the rule of thirds in Photos)にあった。スマホのカメラを含め、カメラを持っていない人はいないし、バシャバシャ写真を撮ってますよね。で、だいたいの写真て、中央に撮りたいものがバシッと写ってて、みんな同じようなのばかりで、おもしろくない。

 

言うまでもなく、写真は構図が大事です。同じものを撮ったとしても、構図によって、ひとが受け取る印象がガラッと変わります。構図は、写るもの(被写体)を、写真のフレームに、どう配置するのかというもので、よく見る映画や写真なんかは、間違いなく構図が決まっている。絵画もそう。構図は人の意識に働く、美しさとか、心地よさなんです。

 

スマホを人差し指でリズミカルにスクロールして(カタカナ多いな)、どんどん写真を飛ばしているときに、オッと思って、一瞬目に止まる写真なんかは、構図が決まっているからなのです。偶然にしろ意図的にしろ。ちょっとしたことなのに。なんかわからんけど、あーこの写真いいなーと思うものは、構図が隠されてたりします。

 

写真家ブライアン・ピーターソンによる、三分割法の使い方

 

ここより下で使用している写真は、 すべてブライアン・ピーターソンによるものです。

 

There are a lot of theories on why the rule of thirds works, none of them definitive. But there is general agreement that it does improve many photos.

 

三分割法を使うと、なぜいい写真が撮れるのかについての理論はたくさんありますが、明確な答えはないようです。しかし、三分割法を使って撮った写真はいいものであるというのが、一般論なんです。

 

つまり、論より証拠。なぜかわからないけど、この写真いいなあって思うときって、ありますよね。構図を知っていたら、写真を見る人の意識を意図的に自分の向けたい方向に働かせられるようです。その構図の中で、三分割法が一番シンプルで簡単にはじめられます。

 

三分割法のはじめかた

 

To use the rule of thirds in a basic way, imagine a tick-tack-toe board over the scene you are framing for a shot; some cameras and phone camera apps let you place an actual grid in the viewfinder. Put the subject of your picture where the lines cross, which is a third of the way from the top or bottom and left or right.

 

三分割法の基本は、撮ろうとしている写真の上に、三目並べの盤(縦横を三分割する線が入った)をイメージすることです。カメラやスマホのグリッドという機能をオンにします。それから、被写体(撮りたい対象物)を線が交わっている点(9点のうちの左上、左下、右上、右下)に合わせます。

 

これだけです。あとはシャッターを押すだけです。なにも難しくありません。

 

すべてど真ん中の写真 

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This kind of photo is good for documentation, but it lacks artistry. “To me it’s an incredibly static image,” he said. Static is photo lingo for boring.

 

ど真ん中に被写体のある写真は、書類なんかにはいいかもしれませんが、創造性に欠けています。俺に言わせれば、しょうもない写真です。スタティックっていうのは、退屈っていう意味の俗語なんです。

 

 

口が悪くなってしまいました。真ん中に撮りたいものが写っている写真から、抜け出して、構図を考えながら、写真を撮りはじめたら、ものすごくおもしろい。自分は写真で何を伝えたいのかを表現できるだろうし、色や匂いや雰囲気まで表現できるようになるんじゃないだろうか。

 

木を右にずらしたら

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Moving the tree a third to the right is an improvement but not a large one, because the horizon is still centered. Here is where another decision is made: “Is interest greatest below the horizon line, or above the horizon line?”

 

木を縦に三分割した右に移動したのはナイスですが、たいしたことではありません。なぜなら、地平線が真ん中のままだからです。もうひとつやらなければいけないのは、「地平線を、横に三分割した下側か、上側か、おもしろいほうに配置することです。

 

水平線を下にずらしたら

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Increasing the amount of sky is an improvement — the photo now conforms to the rule of thirds — but Mr. Peterson isn’t finished. The sky, he said, is “what I refer to as ‘vanilla blue.’ There are no white clouds, it’s empty.” So if the question is which is more interesting visually, the sky or the field, the cloudless blue sky loses.

 

水平線を下側に配置して、空の割合が増えたのはナイスです。(写真は、三分割法のルール通りの構図です。)しかし、まだ終わっていません。彼は、「空が、平凡な空、雲ひとつない、ただの青い空だということ。」と言います。問題は、写真を見たときに、空のほうがおもしろいのか、草原のほうがおもしろいのかということです。雲のない青い空なんておもしろくないでしょう。

 

こういう風に考えると、三分割法のルールに則って撮影しながら、被写体をどこに配置したら、おもしろい写真が撮れるのかを考えることが、大事なようです。

 

水平線を上にずらしたら

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With the tree off center, and the flowers filling the foreground, 

木を真ん中からずらして、前景を花でいっぱいにする

 

 どうでしょう。どの写真がおもしろいでしょうか。

 

Some things do look better then they are smack dab in the middle

 写真撮影のテクニカルなことについて、僕はよくわからないけど、この方法は、スーパー簡単です。今日からはじめられます。

 

カメラの設定で、グリッド(三目並べの縦横の線)を画面に表示して、縦と横の線の交差点の左上、左下、右下、右上の4つの点のどれかに、被写体を置いてシャッターを押すだけ。

 

点を選ぶポイントは、どこに被写体を置いたら、おもしろいかを考えること。それが、その人の感性やセンスになる。三分割法を使えば、たくさんあるおもしろくない写真の中から、オッこいつはと思わせるような写真が撮れるようになります。いやー構図って奥深い。