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TOSHIKI KIDA

TOSHIKI KIDA
木田 俊樹

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kida-journal.hatenablog.com/


伊賀焼陶器まつり2016 に行ってきました

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あまり人の知らないことや、ちょっと変わっているひとが好きだと言うものに、どうしても、惹かれる。有名だから、みんな知っているからという、ものさしをどこかに忘れてきたように思う。

 

朝から大雨、急な休みに、開催初日の朝一から、伊賀焼陶器まつりに行ってきました。朝一で、雨が降っていたし、人は少ないだろうから、ゆっくりできると思っていたら、思いの外、たくさんの人がいました。

 

さて、目的は、土楽さんの鍋。ご飯を炊くのに、朝はすこしでも寝たいので、いまのところ予約機能のある電気炊飯器に一任している。それでもやっぱり、おいしいスープや鍋は食べたい。もちろん食材が大事なのはわかっている。やっぱり譲れないのは、鍋だ。鍋というけれど、いっぱいある。どうしよう。

 

土楽さんの土楽

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そんな折に、ちょうど、自分の中で民俗学ブームが到来していて、自分の生活圏のことを知ろうと、白洲正子を読んでいたときのこと。そもそも、この地域で生まれ育って、伊賀焼のことを知ったのは最近のことで、信楽焼はあまりにも有名だけど、伊賀にも焼き物があって、その話を、たしか白洲正子の「日本の匠」を読んで、伊賀焼のことを知り、それから、糸井重里が主宰するウェブサイトのほぼ日で土楽さんのことを読んで、ああこの生活に対するものさしや考えかた好きだな、家からも近い地のものだし、これは、もう使ってみるしかない、どうせ買うなら、対面販売で直接買ってからにしよう、そういえば、陶器まつりがあるな、というのが今回の流れ。

 

 

土楽さんのブースで、女将さんに、スープを作るのにいいものはあるか伺ったら、ポトフ鍋を勧められた。ポトフ鍋はぷっくらした形の、深い鍋で、火を入れると対流が生まれる。その対流が料理を美味しくしてくれるのだという。スープだけでなく、ご飯も炊ける。最初に使うには、もってこいなのだ。土鍋というと、使い方が難しいと思いがちだけど、そんなことはない。ちゃんと使いながら育てていくもので、土鍋のヒビはあるものだ。故障でもなんでもない。最初におかゆを炊いて、一日そのままに置いて、ヒビを埋める。あとは、使った後すぐに洗う。これを守る。難しくない。普段通りだ。

 

作り手から使い手へ

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自分の作ったものを自分で、直接使ってくれる人に売る、なんだ当たり前のことじゃないかと思うけど、すごくいいなと思った。土鍋を買う、本来の目的はもちろんおいしいものを作ること、なんだけど、どんな人が作ってるとか、ああ土楽の女将さんてすごくパワフルでフランクなひとなんだなとか、土鍋の使い方をていねいに教えてもらったりとか、なんというか、ていねいに使おうと思うし、またお世話になりますとも思う。かくしてポトフ鍋を買った。ここで思い出したのは、「社員をサーフィンに連れて行こう」のイヴィン・シュイナードの言葉、「一流小売店を経営する秘訣は、秘密でもなんでもない。熱心な仕事ぶりとすばらしいカスタマーサービス、この二つに尽きる。」

 

今年の伊賀焼陶器まつりもあと土日の二日間。肌感覚なのだけど、商品はほとんどが半値で、加えて、陶芸家本人と直に話せるまたとない機会ですよ。これ、すごくいい。自分の買うものが、どういう人の手で作られているのか知ることって、友人が「たぶん気に入ると思う」って言って紹介してくれた本のように、好きになれる気がする。そろそろ、味覚の秋がはじまる。ぜひ伊賀焼の鍋で。