What I see

なにを見て、どう思っているのか。

TOSHIKI KIDA

TOSHIKI KIDA
木田 俊樹

Let's meet somewhere in the world
kida-journal.hatenablog.com/


いい意味で変な人が、世界をかき回す

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「自分のやること」について、僕は、考え方や信念といったものが大事だと思っています。仕事をはじめるにあたり、何も知らない世界で、はじめてのことをやるのだから、怒られるのは当たり前で、じゃあ、何をすべきかを考えたら、まずなにより、考え方や信念を身につけることが大切なんじゃないのかなと思っています。それは、技術よりも先にあるものなのです。なぜあなたはそれをしているのかといったようなことです。

 

さてと。久しぶりに映画を見た。邦題「世界一美しい本を作る男 ーシュタイデルとの旅ー」、原題はというと「How to make a book with steidl」 直球なタイトルで「シュタイデルの本の作り方」といったところだろうか。

 

シュタイデルというのは、ドイツの小さな出版社シュタイデルの経営者ゲルハルト・シュタイデルのことで、この映画は彼のドキュメンタリー。この男、ゲルハルト・シュタイデル、変態です、もちろんいい意味で。こういう人好きです。

 

「本の重み、紙の感触、目で見ること、ページをめくる音、ページが重なり合う感じや、香りなどすべてが、デジタル化する世界で本を特別な存在にしているのです。」と彼は言い切る。本の内容に加え、フィジカルな要素も本の一部なのだ。シュタイデル、すっごい癖のある人なのだけど、それだけじゃなくて、自社の強みを理解して、世界中の顧客に直接会いに行き、旅をしながらいろんなものを見て、ビジネスを行う。ビジネスとは、お互いの利益を追求すること、直接交渉と現地での決断、熱心なカスタマーサービスであって、終わりのない会議を永遠に続けることではない。

 

斜陽と呼ばれる産業で働く身として、やはり、うまくやっていく方法はある。そう、現実には足りないものがあって、それは、ただ頑張ればうまくいくようなもの、ではないことは確かだ。必要なのはイマジネーション。最近イマジネーションしか言っていない気がするな。



「上質な本とはどういう本だとおもいますか」という質問に対して、スタイデルはこう答えている。「本にはフォーマットがあって、それぞれの写真にきちんと合っている本だ。次に挙げられるのが、その本に個性が感じられるか。紙の種類も本に合わせて考え、写真に合わせてインキの色選びから製本にまでこだわる。それで独創的な本が生まれるんだ。私の作る本は工業製品ではない。作品の分身で、芸術家のアイデアを反映している。そして、そういうアイデアは、確かな技術を持つプロの手で具現化される。」

 

メールの返信をFAXで返すくらいに、鬼気迫るものでなくちゃならない。